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このページは主に「T-TRAK標準規格(日本語訳)の補足説明」を記載しています。 T-TRAKモジュール規格は[T-TRAK標準規格]のページを参照願います。


T-TRAKモジュール規格へのよくある質問

初掲載 2016.06.21 最終更新 2019.03.20 T-Trak Network 路面モジュール連絡会 小熊 寛
1. T-TRAKあるいは、T-TRAKモジュール規格は路面電車の為の規格ですか?

いいえ。T-TRAK alternate (track spacing 33mm):複線間隔33mmは、路面電車に特化していません。※複線間隔の話は後述いたします。

2.T-TRAKモジュールで新幹線の走行は可能ですか?

風景に似合うか否かの観点を別にすれば、やや苦しいですが、 T-TRAK alternate (track spacing 33mm):複線間隔33mm では走行可能です。 大柄のE1系/E4系の曲線モジュールのすれ違いはギリギリなので やめておいた方が無難、といったところです(実験してみましたが、停止状態で隙間が2.5mmくらいしかありません)。 T-TRAK alternate (track spacing 33mm)は、元々日本の新幹線のような、 高架主体の高規格高速電気鉄道を想定した規格ではない、ということをご理解いただけると良いかと思います。 ※複線間隔の話は後述いたします。

3. 路面モジュール規格とT-TRAKモジュール規格は同じものですか?

答えはYesでありNoなので話はややこしいです。

T-TRAKモジュール「レイアウト」と路面モジュール「レイアウト」は別のもの。 ただし、両規格の直線モジュールは、互換性があり、混在運用可能。 「レイアウト」ではなく「モジュール規格」の話になると、 全く別のものとは言いがたく、T-TRAKモジュール規格の中に両者は含まれる、といったところです。 解り難くて申し訳ありません。 詳しくは[路面モジュール規格とT-TRAKモジュール規格は同じもの?]を参照願います。

※2017/04/08 ホビーセンターKATOで開催された「T-Trak Labo Vol.1」で「T-TRAK standard (track spacing 25mm)」は「T-TRAK 25」、 「T-TRAK alternate (track spacing 33mm)」は「T-TRAK 33」と呼ぶのがよいではないか?という話になりました。

4. T-TRAKモジュール規格の複線間隔は33mmですか?

いいえ。複線間隔25mmと33mmの両方が世界標準規格です。 ただし、「alternate (track spacing 33mm)」のような記述を省略し、単に「T-TRAKモジュール規格」と言った場合、 一般的には、複線間隔33mmを指します。 何故か、これを勘違いして、複線間隔25mmが世界標準規格「ではない」と言う話がたまに出てくるので困っています。 両方が世界標準規格であると[T-TRAK標準規格](原文:T-TRAK Standards)に明記されています。

5. T-TRAKモジュール規格の直線モジュールの奥行きは355mmですか?

いいえ。T-TRAKモジュール規格に奥行きは定められていません。 355mmを超えないことが規格です。また、端的に言うと「奥行きは作りたい風景や置く建物による」(=作者の自由)と述べています。 何故か、これを勘違いして、355mmが世界標準規格と言う話がたまに出てくるので困っています。

2011年から2014年までのttrak.orgのwebページでは、今で言うところの二枚組:double(12-1/8")を標準直線としていた時期があり、 たしかに今と規格が違うのですが、その時の奥行きは8-1/4"(約210mm)です。 いずれにせよ、「355mmが世界標準規格」という話には根拠がありません。 現在の規格は[T-TRAK標準規格](原文:T-TRAK Standards)に明記されています。

6. モジュールの高さはレール面基準ですか?

ボード面基準とレール面基準
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いいえ。全く別の規格であるN-TRAKは、レール面(床から、「レールの上」まで)が高さ寸法ですが、 T-TRAKモジュール規格は、その元になった路面モジュール規格と同様、 ボード面(机の上から、「ユニトラック道床の底面 または モジュールのボードの上」)までです。 N-TRAKのつもりでいると間違います。 勘違いすると、ユニトラックの厚み分狂い、最悪接続できなくなりますので、注意してください。 繰り返しますが、T-TRAKモジュール規格では、レール面基準寸法は誤りです。 詳しくは[T-TRAK標準規格](原文:T-TRAK Standards)を参照願います。

7. T-TRAKモジュール規格の建築限界を教えてください。

T-TRAKの規格ページ「T-TRAK Standards」には記述がありません。 記述が無いので、モジュール式レイアウト:N-TRAKの規格が出ている NMRAの建築限界を見てみました。

NMRAのNゲージの建築限界は、 NMRA Standared Clearances S-7 (の N Scale)です。
※時代が変わるにつれて実物の建築限界(AAR : Association of American Railroads) が大きくなったので、 NMRAは走行する車両の時代設定に合わせて、建築限界を定めています。モジュールの製作時期ではありません。 Old Time : 古典、Classic : 旧型、Modern : 現代 の3つがあります。 NMRAの建築限界のA、B、...の意味は http://cid.railfan.net/gauge.html に解説が出ています(英語サイト)。

外国型を含め、なんでも走らせたいとなると、NMRAのModern Dimensions:現代の寸法を採用するしかありませんが、 複線間隔が33mmなので、厳密にはModern Dimensionsの幅 A 17mmをクリアできません(Aは16.5mmしかとれません)。 日本型の在来線が快適に走ればよいというのであれば、私個人の意見としては、KATOユニジョイナーはずしの寸法(建築限界)で十分ではないかと思います (メーカー公式ですし)。 KATOユニジョイナーはずしの寸法(建築限界)とNMRA Standared Clearances S-7を見比べてみたところ、 Classic : 旧型と近似しています(※Classicは1969年より前と後で若干寸法が違いますが)。 KATOユニジョイナーはずし≒NMRA Classic と言うのは少々乱暴ですが、KATOユニジョイナーはずしから少し余裕をみた建築限界にしておけば、 NMRA Classicはクリアする、と考えて良さそうです。

以下は、NMRA Standared Clearances S-7の3つと、路面モジュール、KATOユニジョイナーはずしを比べた図です。

Nゲージの建築限界
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※各規格の左側(P)はホームを設置する場合の建築限界


規格に記述が無いので、どれが正しいということは言えないのですが、上記を参考にしていただければと思います。 建築限界については、調査と検討が必要かもしれません。

なお、TOMIX単線用架線柱等、一部の製品は、NMRA Standared Clearances S-7 の N Scale Modern Dimensionsや KATOユニジョイナーはずし、 路面モジュール規格の建築限界の高さ方向44mmをクリアできません(それより低いです)。注意してください。

補足
 NMRA 現代よりもさらに大きな建築限界をオーストラリアのT-TRAKでは採用しています。 Australian T-TRAK-N Guidelines

8. T-TRAKモジュールで勾配をつけることはできますか?

T-TRAKの規格ページ「T-TRAK Standards」には記述がありません。 N-TRAKのmain line(本線)は勾配禁止ですし、T-TRAKの元になった路面モジュール規格も勾配禁止です。 暗黙の了解として、禁止とお考えください。

9. 電気配線は青・白・白・青です。一方、KATO 複線プレートフィーダー線路は、青・白・青・白です。使いにくいと思いますが?

仰る通り、KATO 複線プレートフィーダー線路はそのまま使えません。T-TRAKモジュール規格が制定された時には、 KATO 複線プレートフィーダー線路が市販されていなかったので考慮されなかったからです。 青・白・白・青になった経緯の一つは、一台のコントローラーで内線・外線の両方が制御できるようにした、 というのがあるそうです。また、青・白・白・青のおかげで、ループモジュール(ドックボーンモジュール)が 可能になった、という利点があります。

どうしてもKATO 複線プレートフィーダー線路を使いたい場合は、内線のコネクタを分解して逆にはめなおすか、 ケーブル(電線)を一旦切断して、交差接続してください。

A4パネルを利用したT-TRAKモジュール作成方法に青・白・白・青に変更する方法を掲載しておりますので、 よろしければご覧ください。

また、ホビーセンターKATOから発売されているモジュールセットには、 内線用に配線を逆にしたコネクタが含まれます。 詳細はホビーセンターKATO T-TRAK ボードのページを参照願います。

10. KATOユニトラック以外の他社製のレールは使用可能ですか?

接続部はKATOユニトラックと決まっていますので、他のレールを使わないでください。 それ以外は自由ですが、初心者は全てユニトラックを使うことをお勧めするとttrak.orgは述べています。

11. モジュールの中にポイントを設置することはできますか?

T-TRAKの規格ページ「T-TRAK Standards」には記述がありません。 実際問題として、ヤードや大規模な駅でポイントが無いとは考えられませんので、 設置可能と考えてよいと思います。 ただし、渡り線やクロスはトラブルが多いので、よく考えてから設置することをお勧めします。 「走行に支障があるモジュールはレイアウトから外される」というのが、モジュール式レイアウトの原則です。

12. 初心者です。標準直線:singleと二枚組:double以上のサイズのどちらを作るのが良いですか?

[T-TRAK標準規格]にも記述がありますが、 標準直線:singleモジュールは、小型、保管が簡単、輸送が容易というT-TRAKの魅力が最も発揮されるサイズです。 実際問題として、一人で電車で運ぶとなると、標準直線:singleモジュール2個、あるいは 二枚組:double一個くらいが限度で、それ以上は苦行/よほど考えないと周りの迷惑になります。 それ以上の大きさ、あるいは、組モジュール複数は、自動車使用が前提ではないかと思います。

標準直線:singleモジュールは小さすぎて、初心者には思ったような風景が作りにくいように思える、 という側面はたしかにあります。ただし、それは駅やヤード等を思い浮かべていませんか? 単なる沿線の風景と考えると、標準直線:singleモジュールはなんとか根気が続くサイズなので、初心者でもすぐに作成でき、 ベテランでは、細かく作りこむことができるサイズです。実際に、小中学生対象のモジュール製作教室を何度か行っていますが、 生徒の皆さんは、1日で標準直線:singleモジュール一枚を、単なるベニヤ平原ではなく、シーナリ付きで完成させています。

13. 高架線や橋といった、地面(?)を下げたモジュールは製作可能ですか?

可能です。制限ありません。

14. フィーダーはモジュール毎に設置しなければなりませんか?

[T-TRAK標準規格]に明記されています。フィーダーはモジュール毎に設置してください。 フィーダーをつけないモジュールは、 各モジュールにフィーダーが設置されており、様々な配置が容易で電気的なトラブルが少ない、 というT-TRAKの利点を損ねます。

15. モジュールベースは市販されていますか?

ホビーセンターKATOから標準直線:singleモジュール、二枚組:Double とコーナーモジュールが発売されています。 詳細はホビーセンターKATO T-TRAK ボードのページを参照願います(どういうわけか、レール位置を手前から37mmと記載していますが・・・)。

それ以外ではホビダスで北野工作所製の路面モジュール用レイアウトボード が発売されています。今のところ、路面モジュール用レイアウトボードだけですが、イベント時には、それ以外のサイズが発売されることがありますし、 受注生産で作ってくれるようです。

また、アメリカでも市販されています。T-キット:T-Kitsが有名でしたが、2018年ごろ市販されなくなってしまいました。 2019年03月現在、 CMR Products が各種ボードのキットを発売してます。

標準直線:singleモジュールでしたら、元になった路面モジュール同様、世界堂/ユザワヤ/東急ハンズ等の画材店等で安価に入手できる(ユザワヤだと500円以下) A4パネル (※リンクは例:ユザワヤ) の両方端に5mmの角材か板を貼ればおよそ308mmで、これで十分です(奥行きは210mm)。 脚は、ボードの裏に六角高ナット(長ナット)を接着し( コニシ ウルトラ多用途SU が良いとのこと)、 ボルトを使用するのが簡単です。 六角高ナット(長ナット)は、 M6 30mm以上(6mmボルト用/高さ30mm) (※リンクは例:検索結果)、ボルトは70mm以上あれば、70mm-100mmに収まります。 一本のボルトで間に合わないならば、複数の長さのボルトを用意すれば解決しますが、 実際問題として、日本では100mm以外の高さで接続することはまずなく、 100mm±5mm以上の調節ができれば接続には困りません。

A4パネルは500円、5mmの角材か板は100円程度。六角高ナットとボルト4セットで500円程度(※ステンレス製は高いです。鉄/クロムで十分です)。 一枚あたり1000円ちょっとで簡単に自作できますので、試してみてはいかがでしょうか? ※モジュールベース供給者のご商売の邪魔をする意図はありません。

A4パネルを利用したT-TRAKモジュール作成方法も掲載しておりますので、 よろしければご覧ください。

16. 高さが路面モジュールと若干違うようですが?

上限と言いますか、常用の高さは100mmで一致していますが、 おっしゃる通り、下限値が路面モジュールとT-TRAKでは違います。 路面モジュールでは、KATOの高架線の高さである60mmでも使えるように、という経緯で、 60mmという長さが規格上残っていますが、全く使われておりません(100mm使用が原則)。 T-TRAKの70mmはなにが由来なのか、申し訳ありませんが不明です。また、FacebookのT-Trak Groupの投稿写真を見ていると、 海外では70mmの運用もあるようです。

17. 収納・運搬に良い容器はありますか?

奥行き210mmの標準直線:singleモジュールでしたら、 ゆうパック・箱(中) (縦255mm×横315mm×高さ175mm)か、 佐川急便 エクスプレスBOX M (80) (縦260mm×横350mm×高さ190mm)、 ヤマト運輸 クロネコボックス(8) (縦230mm×320mm×150mm)、あるいは、 A4サイズのダンボール(※リンクは例:検索結果) が使えます。

奥行き355mmの場合、 ゆうパック・箱(大) (縦315mm×横395mm×高さ225mm)か、 佐川急便 エクスプレスBOX L (100) (縦320mm×横420mm×高さ250mm)が使えそうです。

曲線モジュールは、扱いに困っていたのですが、100円ショップに売っていた、 B4サイズのダンボール(※リンクは例:検索結果) の長手だけを使って(要するに2個を組み合わせて一つの箱にした)、 専用箱を作ったところぴったりでした(B4サイズの長手方向は364mmなのでそれが入る箱の長手方向がぴったりでした)。

組モジュールは、衣装箱等を利用する方が多いです。 衣装箱等を利用の皆様は、車で運ぶのが前提なので、モジュールよりも大きければよい、という選び方のようです。 電車利用で二枚組:doubleを持ち運ぶには、前述の「ゆうパック箱」か「エクスプレスBOX」をつなぎ合わせて、 ぴったりサイズの箱を作るのが簡単ではないでしょうか?

なお、シーナリーを取り外し式にすれば、「T-TRAKの概要」にあるように、板はトートバッグで持ち運べます。

18. 背景板(Skyboard)は必要ですか?

Lee氏が製作した、T-TRAK 原型モジュールには背景板がついていました。 2011年から2014年までのttrak.orgのwebページには、Skyboardは必須である、とい記載されていた時期もありました。 現在の規格にはありませんので必須ではないです。妨げる理由も無いので、付けたければどうぞ、といったところです。 ※モジュールの奥行きには背景板(Skyboard)の厚みも含みます。注意してください。

19. DCC(Digital Command Control)は必要ですか?

アメリカのイベントで組み立てられる長大なモジュール式レイアウトでは、複数の列車を走らせる為に、DCCを使用しているようです。 規格上規定がありませんので、DCCはT-TRAKで必要ではありません。 一方で、妨げる理由も無いので、使いたければどうぞ、と言いたいところですが、DCCは従来からの直流システムとの互換に乏しく、使い方を間違うと、 Lee氏の「T-TRAKは、女性や子供でも参加でき、鉄道模型を広く広める為のもの」というコンセプトから外れることに注意してください。 日本型では、DCC対応済みのデコーダー搭載Nゲージ車両がメーカーから発売されるのは稀です。 また、電車/気動車主体の日本型では、特殊用途を除き、他を排除して押し通すほど圧倒的な利点がある制御方式なのか?をよく考えたほうがよいと、 個人的には思います。

20. 2015年にttrak.orgのwebページが大幅更新され、T-TRAKの規格も変わったようですが何故ですか?

理由は不明です(私が管理しているWebページではありませんので・・・)。2014年までは、「Lee氏考案のアメリカの規格」という点が前面に押し出されていました。 T-TRAK は、路面モジュールをヒントにしたという経緯があり、 路面モジュールにかかわっている日本人からすると、 ずいぶんな書き方だなぁ、という記述がありました(個人の感想です)。 2015年にWebページの管理者がT-TRAK Wikiの管理者でもあるVic McTee氏に変わったようで、 かなり客観的な書き方になったのと、互換性を保ちつつ、ルーツである路面モジュールを意識したT-TRAKの良さを引き出す規格に変更されたように見えます。 理由はわかりませんが、良いことではないでしょうか?




注意事項 : このページに記載された内容はなるべく正確に記述するようにしていますが、 一部調査中の部分があります。変更する場合がありますので、ご了承願います。

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