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T-TRAK 標準規格(日本語訳)路面モジュールの規格ではありません。

原文 http://ttrak.org/standards.html
2016/06/06 翻訳 T-Trak Network 路面モジュール連絡会 小熊 寛
注意事項
日本語らしい表現にするほど原文との対比が難しくなり、どれだけ正確な訳文かがわかりにくくなりますので、読みにくいのを承知の上で、直訳しています。 翻訳だけでは理解しにくいと思われる部分は別途、 [T-TRAKモジュール規格へのよくある質問] で補足しておりますので、あわせてご覧ください。

T-TRAK 標準規格(日本語訳)の要点

モジュールの高さ - 70-100mm間で調整可能(2.75" - 4.0")
モジュールの長さ - 308mm(12 1/8th)" (線路長310mm)
モジュールの接続部 KATOユニトラック・線路間隔33mm
線路配置 モジュール端から外線のバラスト端:38mm(1.5") 線路中心ではありません。線路中心の場合は、50.5mm
電気的接続 - BWWB(青、白、白、青)KATOコネクタ使用

T-TRAK 標準規格(日本語訳) 本文

T-TRAKのすばらしい側面の一つは、仕様のシンプルさです。現実として、T-TRAKモジュールの非常に少数の「公式:formal」の仕様(のバリエーション)がありますが、 それらの仕様に従っている場合は、すべてのT-TRAKモジュールが相互に互換性があります。

また、すべてではありませんがほとんどのT-TRAKモジュールは、Nスケール(Nゲージ)仕様として作られています。 この後、Nスケール(Nゲージ)T-TRAKモジュールの寸法を説明しますが、他のスケール(ゲージ)の表は、このページ下部に掲載します。

規格の話を開始するにあたり、いつくかの用語の定義をしなければなりません。
モジュールの「長さ:length」または「幅:width」は、線路に平行な線とします。「長さ」または「幅」は、T-TRAKモジュールでは同じ意味で使用されます。
モジュールの「奥行き:depth」は線路に直角の寸法で、モジュールの前面から背面までの距離です(※線路から近い端が前面です)。
モジュールの「高さ:height」は、モジュールの底面から線路の下面(=ボード面)です(※モジュールの底面に脚は含まれます)。


http://ttrak.org/より クリックすると拡大します

前述のように、いくつかの正式:formal な仕様があります。 しかし、この文章の後に記載するいくつかの非公式:informal の仕様もあります。

正式なT-TRAKモジュール仕様の最も大切な項目は、モジュール端の線路がKATOユニトラックでなければならないということです。 レイアウトの中のモジュール間は、クランプあるいはボルトで固定しておらず、 レイアウト内のモジュールを接続している唯一のものは、KATOユニジョイナーです。

KATOユニジョイナーを使った接続部レールとの間(=モジュール内部のレール)は、他メーカーのレールを使用することは可能ですが、 ほとんどのT-TRAKモジュールの製作者は、T-TRAKモジュール上でKATOユニトラックのみを使用しています。 製作者は、作成したモジュール上の線路部で列車の走行に問題が発生しないことを確認しなければなりません。 T-TRAKモジュール製作に熟知していない方は、その最初のいくつかのモジュール(の作成)は、 KATOユニトラックのみを使用することをお勧めします。

「モジュールの線路の長さは310mmとする」という規格から、KATOユニトラックを使用により最初の「非公式:informal」規格が生まれました。 このモジュールの寸法(310mm)は、「標準直線:single」と呼ばれます。 620mmの線路の寸法のモジュールは、「二枚組:double」と呼ばれます。 この流れで、930mmの線路の寸法のモジュールは、ご承知の通り「三枚組:triples」、310mm x 4は「四枚組:quads」、それ以上の長さも存在します。 しかしながら、これら(の組モジュール)は、小型、保管が簡単、輸送が容易というT-TRAKの魅力を作っている考え方から外れます。

互換性の為に、直線モジュールの線路は310mmの倍数として作成してください。 多くのT-TRAKレイアウトは、テーブル上にモジュール2列(の楕円型)で構成されているので、一方の列に規格外長のモジュールがあると、 エンドレスが組めなくなるから、がその理由です。 規格外長のモジュールを使用した場合、同じ長さのモジュールを作成し他方の列の組み入れるか、 あるいは、両端にループモジュール(ドックボーンモジュール)を組み入れ1列のレイアウトにしなければなりません。 そうすることで、規格外長のモジュールを使用することはできます。 しかし、多くの製作者、多くのレイアウトクラブのモジュールの有効性を妨げていることに、規格外長モジュール製作者は留意すべきです。

KATOユニトラックを素材にする際、KATOユニトラックは、62mm単位で直線を構成することに着目してください (62mm、124mm、186mm、248mm、ダブルクロスは310mm)。 直線線路4個入り包装の最も典型的な線路の組み合わせ計2つ(即ち、124mm4個入り包装 + 186mm4個入りパック または 248mm4個入り包装 + 62mm4個入り包装)で、 直線モジュール(標準直線)2つか、二枚組モジュール1枚が作成できます。 他の組み合わせでも、310mm直線を作成できますが、より多くの線路が必要になります。 KATOユニトラックはメートル基準なので、メートル法を使用してモジュールを作成するのが最も簡単です。

T-TRAKモジュールを作成するには複数の方法がありますが、最も一般的なのはボックス法:box method です (訳者注:箱状のモジュールを作成することをこう呼ぶようです)。 これは基本的に蓋のない、ひっくりかえした箱で作成する方法です。 標準直線:singleの長さ(即ち線路長さ310mm)のモジュールの場合、ボックス(ボード)は、308mm(12 1/8")以下でなければなりません。 この隙間は、モジュールの両側に線路を1mmとび出させるために定められています。 1mm(以上の)とび出しは、T-TRAK標準:formal 規格の一つです。 この(モジュール間の)隙間は、ボードが真四角ではない、反っている、歪んでいるという (ちょっとした寸法誤差がある)他モジュールとの接続に余地を残す為に定められています。

モジュールの公式標準高は、水平ボルトを使用し「70mm(2 3/4")から100mm(4")まで調整できること」です。 高さは、平らな面(=テーブル面)からKATOユニトラックの下面(=ボード面)までです。

モジュールの奥行きの公式仕様はありません。 原型T-TRAKモジュールと Lee Monaco-Fitzgerald氏から出ていたキットは、210mm(8 1/4")の奥行きです。


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モージュールの奥行きは製作者により様々で、作りたい風景が表現できるスペースや利用可能な建物に依存しています。 T-TRAKモジュール製作者間の一般的な暗黙的な同意事項は、モジュールの奥行きが355mm(14")を超えないことです。 こうすると、典型的な2列配列の楕円形レイアウトで、モジュールの背面との間に小さな隙間ができます。 奥行きが355mmは、非公式:informal 規格の最大値なので、例えば、奥行きがより小さなモジュールを設置すれば、 反対側にはより深い(奥行きが長い)モジュールを設置することができる、 といった、ある程度の柔軟性はあります。 但し、このような配置は、複数の製作者・複数クラブによるレイアウトでこれらのモジュールの使用を制限されてしまうかもしれません。

T-TRAKモジュールの線路配置標準は、少し独特で、KATOユニトラックを使用した結果です。 モジュール端からの外線のバラスト端まで公式オフセットは38mm(1 1/2")です(線路中心ではありません)。 2番目/内側線路との複線間隔は、25mmまたは33mmです。 複線間隔25mmは、T-TRAKモジュールの原型仕様ですが、車長の長い車両を使用した際、曲線モジュールのクリアランス(車両限界)で問題が出るのでほとんど使用されていません。 複線間隔33mmが既存のモジュールの最も一般的な間隔で、KATOの複線間隔と同じです(即ち、PC枕木複線レール、ダブルクロス等と同じ)。 複線間隔に留意するだけでなく、手前と奥の線路の位置は、線路双方とベース:Box に対して水平直角であることが重要です。 モジュールに線路を貼り付ける時には、治具(alignment tools)としてKATO複線レールを使用することをお勧めします。

電気 標準規格

最も議論されたT-TRAK標準規格の一つが、電気配線規格です。 配線仕様は、公式:formal 標準規格です。 モジュールには走行用電流用の配線を行い、KATOコネクターを使用します。 ケーブルはレール毎に接続し、 外線の手前のレールから青・白・白・青に配線されます。 これは「外側青:blue to the outside」として認知されています。 同時に、この配線規格は、一つの直流コントローラーで反対方向の両方のエンドレス(外線と内線)を走らせることができる利点であると考えられました。 なぜこうなったのかはっきりしない面があるにもかかわらず:Regardless of the historical reasoning、 電気配線規格は初めからこの形で実施されており、変更されていません。 内線の極性を反転する適切な方法は、モジュールではなく、パワーパックです。 全てモジュールは、仕様通りに配線し、KATOコネクタを持った給電点(フィーダー)を備えるべきです。

レイアウトの周りに6-8モジュール毎(ほぼ2m、または6-8フィート毎)に、給電点を設置する(=給電する)ことをお勧めします。 KATO配線アクセサリー(例えば、ユニトラックのDC延長コード、ユニトラック3方向延長コード)は、レイアウトの電力供給には十分で、机3つ分の長さがあります。

極めて大規模なレイアウトのために、North Virginia NTrak clubのT-TRAK部会によって開発されたものと同様の配線バスを使用する非公式:informal 規格があります。 T-TRAK PowerPole Bus Wires という題名で、T-TRAK Wikiで公開されています(Glenn McLain氏 と Steve Jackson氏著)。 さらに、T-TRAK Wikiには、 T-TRAKモジュール配線の基本: Wiring for T-TRAK tutorial もあります(Jeff Faust氏著)。

http://ttrak.org/より

画像の日本語訳:(上) 複線間隔25mmでかつ、フィーダー線路を反転しなければならない、原型T-TRAKモジュールの画像を示します。

画像の日本語訳:(下) 20-041フィーダー線路を使用する場合、電線用に3/4"(約2mm)の穴を開けなさい。

各スケール(ゲージ)のT-TRAK 標準規格(日本語訳)

  T-TRAK-Z
(Zゲージ)
T-TRAK-N
(Nゲージ)
T-TRAK-HO
(HOゲージ)
T-TRAK-S
(Sゲージ)
T-TRAK-O
(Oゲージ)
モジュール上の線路の長さ 330 mm 310 mm
12.2 "
492 mm
19.37 "
30 " 40 "
モジュールの長さ(標準直線:single) 328 mm
12.9375 "
308 mm
12.125 "
486 mm
19.125 "
29.875 " 39.875 "
モジュールの奥行きの最大長 286 mm
11.25 "
355 mm
14 "
711 mm
28 "
24 " 24 "
曲線モジュールの線路半径(基本) 195 mm | 220 mm 282 mm | 315 mm 550 mm | 610 mm 20 " | 25 " 18 " | 24 "
曲線モジュールの大きさ 295 x 295 mm
11.625 x 11.625 "
365 x 365 mm
14.375 x 14.375 "
711 x 711 mm
28 x 28 "
28 x 28 " 28 x 28 "
高さ(直線/曲線等全てのモジュール) 70-100 mm
2.75 - 4.0 "
70-100 mm
2.75 - 4.0 "
70-100 mm
2.75 - 4.0 "
2.75 - 4.0 " 2.75 - 4.0 "
線路の接続部分/接続形式 マイクロトレインズ
(Micro Trains)
KATOユニトラック KATOユニトラック MTH S-トラック
(MTH S-Trax)
ライオネル ファストトラック
(Lionel Fastrack)
外線の位置(オフセット) 76 mm
3 "
38 mm
1.5 "
83 mm
3.25 "
5 " 4 "
複線間隔 25 mm 33 mm 60 mm 5 " 6 "
配線(電気)コネクタ 不明/未定 青白白青
KATO コネクタ
青白白青
KATO コネクタ
不明/未定 不明/未定



注意事項 : 訳文の著作権は、小熊が有します。 このページのご紹介や転記はいっこうにかまいませんが、相手に誤解を生むような意図的な一部抜粋や改変は、 T-TRAKモジュールの正常な理解と普及を妨げるもとになりますのでやめてください。 転記とこのページに差異があった場合は、このページが正です。また、訳文と原文に差があると考えられる場合、原文のhttp://ttrak.org/standards.htmlが正です。

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