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T-Trakの歴史(日本語訳)
 路面モジュールの歴史ではありませんが、一方で、アメリカ側から見たパラレルストーリーでもあります。

原文 http://ttrak.org/history.html
2016/06/06 翻訳 T-Trak Network 路面モジュール連絡会 小熊 寛

T-TRAKの歴史(日本語訳) 要点

T-TRAKは、2000年、Lee Monaco-FitzGerald(リー・モナコ・フィッツジェラルド)氏により概念化されました。
2001年7月、セントルイスで最初のモジュールが展示されました。
2002年にT-TRAKのWebサイトが結成されました。
Yahoo T-TRAK Forumは、2002年10月に作成されました。
2003年までに、複数のクラブがT-TRAKモジュールを作成しました。
2014年、世界には70もの既知のT-TRAKクラブがあります。

T-TRAKの歴史(日本語訳) 本文

概念の起源

T-TRAKは、アメリカ人のLee Monaco-FitzGerald氏が考えたものです。 しかし、確実に、2000年と2001年に彼女と Jim FitzGerald(ジム・フィッツジェラルド)氏が日本で見た、 たくさんの模型製作のアイディアが、T-TRAKの概念の起源です。 ここで説明する概念の起源は、大部分が遡ること2000年7月のNTRAKニュースレター(時事通信)のレビュー(評論)から始まる過去記事に掲載されています。 2000年7月のNTRAKニュースレターには、2000年8月13日(日)から東京で始まった日本鉄道模型の会(JAM) 国際鉄道模型コンベンションの記述があります。 Jim FitzGerald氏は、コンベンションで講演を依頼されました。 そして、このコンベンションの場で行われた相互交流は、T-TRAKという概念に密接に関わっています。 NTRAKニュースレター9月号には、JAMコンベンションの詳細が記載されており、そこでは、日野鉄道模型クラブのレイアウトについて述べられています。 日野鉄道模型クラブのレイアウトは、モジュールがテーブルの上から約4インチ(100mm)の高さであることが特記されました。 日野鉄道模型クラブのレイアウトは2列の本線を持ち、ニュースレターの説明にあるように、 線路はたしかにKATOユニトラックでした。 これらのモジュール上の線路は、モジュール端から1/4"(6mm)セットバックされ、かつ、はみ出た線路が相互のモジュールの接続に使われています (訳者注:T-TRAKモジュールと同様、ややはみ出たレールを使ってモジュールを接続している、という意味でしょうか?)。 NTRAKに近いより大きな曲線を持つ北アメリカをプロトタイプにしたコーナーモジュールの写真も見えます。

2001年3月、Lee氏は、鉄道模型界に新しい仲間を得ることに関して強い懸念がある、という記事をニュースレターに書いています。 氏は、我々モデラーは、私たちのショーに来る人々に手を差し伸べ、観客が趣味上関心があることを話す必要がある、と指摘しています。 氏は、趣味会に子供、女性を含む全ての人が参加できる方法を考えましょうと述べています。 氏は、「Dimensional Murals」を含む、今までにない取り組みについて説明しました。 「Dimensional Murals」とは...。 (訳者注:申し訳ありません、この文の後半、全く意味がわかりません。 "that hang to the floor on the front of her NTRAK modules as well as her table-top layouts like Castle TRAKula.")。

2001年7月、Lee氏は、2001年8月に行われる第2回JAMコンベンションに興味を持ってもらう為に、 何人かの日本人モデラーによる詳細な作業のようすを写真で公開しました。 彼女は、日本人モデラーが、ボード上に作成した周りの風景の中に建物を固定することにより、 非常に緻密な建物模型を製作していると、その方法について述べています。

第2回JAMコンベンションの後、2001年9月NTRAKのニュースレターには、Lee氏によるT-TRAKモジュールの最初の記事があります。 その記事の導入部には、T-TRAKモジュールは、日本のRM Models誌が考えた路面モジュールが元になっている、とあります。 Lee氏は「昨夏の2000年8月に日本で行われた集まりで、Jim氏と私は(T-TRAK)モジュールの概念を見た」と述べています。 T-TRAKの概念は、20008年8月以降、Lee氏のニュースレターの投稿に書かれている多くのトピックスが牽引力になったようです。 それらとは、テーブルトップモジュール、KATOユニトラック、そして、最も重要なことである「趣味界に新しいモデラーを増やすこと」 です。 T-TRAKは、これらのアイデアのすべてを呼び集めるための完全な方法であるように思えました。 しかし、それは明らかに、無から発生したのでも、一夜で発生したのでもありません。



最初のT-TRAKモジュール

First Three T-TRAK Modules

Lee氏は、最初の3つのT-TRAKモジュールを作成しました。 そして、2001年7月、彼らはゲートウェイ2001全国大会、セントルイス、ミズーリ州の国立トレインショーでT-TRAKモジュールを展示しました (訳者注:displayed them sitting atopとありますので、写真のような展示で、列車の走行はしなかったようです)。 最初のモジュールは、Lee氏が日本で入手したアートボード(木製パネル?)を使用して作成されました。 ボードは、A4用紙(日本での標準の用紙サイズ)で両端に一インチ程度の厚み(の板)を貼ったもので、 線路とストラクチャーを保持するために必要な構造です。 トラックや風景を保持するために必要な構造を提供し、エンドプレートとの厚いインチ程度です。 記事では、彼女とJim氏がアートボードを供給してくれるアメリカの業者を探しており、 それが利用可能になった場合には追加情報を出す、とLee氏は述べていました。

訳者注:写真は http://ttrak.orgより
訳者注:写真にはTRAM-MODULE LAYOUT IN JAPAN「日本の路面モジュールレイアウト」の紹介が写っています。

青白白青 電気配線

T-TRAKモジュールを前または後ろから見ると、ケーブルが青白白青(多くの場合、bwwbと略します)に着色されています。 この配線は、2つの本線間の移動を可能にし、一貫性を持たせる為に考えられました。 2012年5月、T-TRAKヤフーグループへの電子メールで、Jim FitzGerald氏は、何故この規格になったか説明しています。 Jim氏は「Lee氏が(T-TRAKの)概念を持ってきたとき、それを作るにあたり発生する機械的なことを助けるようになった」と述べています。 2001年のことです。 KATO #20-041 62mm(2 7/16")フィーダー線路は、レールに電気を供給でき、また他のKATO製の電気製品と互換性があります。 Jim氏はそれらをモジュール上で使いたいと考えました。 Jim氏は(ケーブルが)緩んだ(外れた)際には、線路の下面までたどり着く必要があり、 モジュール端から1 3/4インチ(45mm)の位置でボードに3/4インチ(2mm)の穴を開ける必要があると認識していました。 手前の線路(外線)にはモジュールの右端に、奥の線路(内線)にはモジュールの左端に、これらの穴を設置することにしました。 モジュールの中心にプラグが向くようにフィーダー線路を設置しました。 これらの結果、電気配線は青白白青になりました。 電気配線を決めた時、KATOは #20-210 複線両渡りポイント(ダブルクロス)は出荷しておらず、 また、DCCは鉄道模型界であまり普及していませんでした。

T-TRAK発展の道のり

2001年11月ニュースレターでは、2001年8月のJAMコンベンションの為に、 Lee氏の最初の3つのT-TRAKモジュールが日本に渡った方法と、 彼女のモジュールが含まれた2つのT-TRAK-互換のレイアウトがあったことが述べられていました。 2001年11月ニュースレターでは、直線と曲線の製作法も記載されています。 これらの初期のモジュールは、複線間隔25mm(別名 "標準:standard"複線間隔)で、 互いに隣の線路とぴったり接していることに注意してください。 2002年1月のニュースレターでは、 標準直線3枚構成のLee氏の「Center City set」T-TRAKモジュールの更新記事が掲載されました。 このモジュールは、側線(siding)と密集した都市の模型であることを特記しています。 Center Cityの写真は、ニュースレターの折り込みに掲載されました。

訳者注:写真は http://ttrak.orgより

概念:concept の成長の開始

2002年初頭、T-TRAKの概念が明らかに成長しました。 2002年3月ニュースレターでは、 ミシガン州のグレンアーバーのRichard Hein氏を通じて、 T-TRAKモジュールキットが初めて入手できると告知されました。 黒と白のバージョンのT-TRAKのロゴが3月号に初登場し、T-TRAKのバナーに使われ、 NTRAK ニュースレター中にT-TRAK ニュースレターが作成されたことが特記されました。 3月には、2枚組モジュールの最初の写真を含む、 Paul Musselman氏の初期モジュールの写真も掲載されました。 Paul氏は、T-TRAKの最初期の採用(製作)者で、かつ、 非公式 T-TRAK ハンドブック : Unofficial T-TRAK Handbook の著者/管理者です。

コミュニティ:Community の成長の開始

Paul氏に加え、他の多くのモデラーは、世界中を渡り歩く為、かつ、アイデアや写真を共有する為にインターネットを使用するようになりました。 2002年7月のT-TRAK ニュースレター(のwww.T-TRAK.org欄?)では、「9月中に、 オーストラリアのT-TRAKのウェブサイト : Australian T-TRAK web site が作成される」ことを大きく伝えていました。 2002年10月に T-TRAKのYahooフォーラム : Yahoo Forum が作成されました。 このYahooフォーラムは、とても活発に活動し続けているT-TRAK(コミュニティ)です。 世界中のモデラーが自分のアイデアを共有する為の場所を提供し、 かつ、Lee氏の鉄道模型の普及拡大構想を進めることで、 このフォーラムはT-TRAKの普及と成長に尽力してきました。 2003年1月には、新たに「Shapemaster pre-molded module kit (訳者注:無理やり日本語にすると、シェイプマスター プレモジュール キット)」 が発売されました。 2003年7月のニュースレターに掲載されていますが、 このキットは、さまざまな形や大きさのT-TRAKモジュールを作成することができ、かつ、 木工工作をしなくともT-TRAKモジュールを作成することができるものでした。 このモジュールキットは、非常に人気がありました。加えて、 木工工作が完成できなかったモデラーにT-TRAKのアイデアを普及することを助けました。


Dave Halloran氏作、シェイプマスターキット(Shapemaster kit)利用 "Wabash Crossing"(訳者注:無理やり日本語にすると、ウォバッシュの平面クロス)
訳者注:写真は http://ttrak.orgより

2003年1月のニュースレターでは、T-TRAKのロゴがカラーになったことと、 T-TRAK互換モジュールが発展し続けている日本で行われた第3回JAMコンベンションの概要を伝えました。 3月には、「カブスカウト:Cub Scout Pack 306」によって作成されたモジュールが掲載され、 このことは、T-TRAKを全ての年齢のモデラーに普及させたいという、Lee氏の願いを強く伝えることになりました。



複線間隔33mm オルタネート:Alternate 規格の誕生

2003年9月のニュースレターで、 KATOユニトラックシステム規定の複線間隔33mmを使用した、オルタネート規格の導入が伝えられました。 (この規格には)複線間隔33mmの直線モジュール・曲線モジュールが含まれていました。 直線モジュールの寸法は複線間隔25mmと同じです。 一方、曲線モジュールは、使用される大きな半径の曲線を考慮して寸法が増加しました。 複線間隔33mmはより大きな機関車・車両の走行を可能にし、かつ、 この複線間隔は市場に出回ってるKATOユニトラック製品と互換性があったので、 すぐに、この規格は多くのT-TRAKを楽しんでいる方の標準になり、 今日のアメリカのモデラーにとっての主要な標準規格になっています。 一方で、特に日本のモデラーは、彼らの路面電車のレイアウトで複線間隔25mmを継続して使用しています。 3年間の発展後、2003年11月のニュースレターは、その時点までのT-TRAKの歴史の概要を特集しました。 2004年1月のニュースレターは、複線間隔25mmと複線間隔33mmの両方の内側曲線モジュールを導入しました。

2004年5月のニュースレターで、www.T-TRAK.orgはT-TRAKキットを作成すると発表しました。 シェイプマスター(Shapemaster)は、もはや販売しておらず、www.T-TRAK.orgも、 もはやモジュールキットを売っていません。 現在では、各種のサイズを品揃えた高品質T-TRAKキットが T-キット:T-Kits から販売されています。 (訳者注:2004年頃には、www.T-TRAK.orgからキットを出したが、今はT-キットから出ているという意味ではないかと)。

巨大T-TRAKレイアウト

2004年5月のニュースレターで、T-TRAKのレイアウトは、 バージニア州シャンティリーで行われるキャピトル・リミテッド:Capitol Limited 2004年コンベンションで レイアウトスペースに含まれることになると伝えました。 シャンティリーのショーは、初めてのT-TRAKコンベンションで、 5つのレイアウト、114フィートのT-TRAKモジュールから成っていました。 ショーのモジュールは銘板を提示し、これらは9月のニュースレターのショーの写真で見ることができます。 T-TRAK分岐モジュールがそのショーで紹介されました。 それらの分岐モジュールは、より大きな複合エンドレスレイアウトを可能にし、 その時以来、(T-TRAK)レイアウトは拡大しています。

2008年9月NTRAKニュースレターは、 ケンタッキー州ルイビルで行われたダービーシティ・エクスプレス・コンベンション(の詳細)を特集しました。 しかし、記事では、モジュールの特選写真を除いては、レイアウトの詳細があまり含まれていませんでした。 これは、それまで組み立てられた最大のT-TRAKのレイアウトであると考えられており、これは、 188のモジュール・10.08スケールマイル(=実物換算した長さ)の本線でした。 T-TRAKのレイアウトは、2005年12月にオクラホマシティのササンプレーンズ・Nスケール大会で最初に展示され、 それ以来、毎年展示されています。 それまでの最大のT-Trakのレイアウトは、2010年で、 4つのクラブからなる128のモジュール・9.78スケールマイルでした。 2014年8月、キャピトル・リミテッド2014は、モジュールレイアウト導入10周年で、大きなT-TRAKレイアウトが特徴でした。 6つのクラブから来た25名による129のモジュール・本線6.82スケールマイルが特徴でした。

将来

T-Trak製作の採用は増加し続けています。アメリカと世界では、80以上の既知のクラブが積極的にT-TRAKを採用しています。 近くのクラブは、 T-TRAK Wiki club pageGoogle Maps T-TRAK Gallery で見ることができます。 Yahoo T-TRAK Forum又は Facebook T-TRAK Group に参加することができ、(そこでは)あなたの意見や経験を共有できます。




注意事項 : 訳文の著作権は、小熊が有します。 日本語らしい表現にするほど原文との対比が難しくなり、どれだけ正確な訳文かがわかりにくくなりますので、読みにくいのを承知の上で、直訳しています。 このページのご紹介や転記はいっこうにかまいませんが、相手に誤解を生むような意図的な一部抜粋や改変は、 T-TRAKモジュールの正常な理解と普及を妨げるもとになりますのでやめてください。 転記とこのページに差異があった場合は、このページが正です。また、訳文と原文に差があると考えられる場合、原文のhttp://ttrak.org/history.htmlが正です。

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