T-Trak NetworkT-Trak Network 別館> 路面モジュール規格 Ver.2.0
 
目次/リンク
ご案内: [別館 トップページ]  [公開運転会情報]  [English Page]   
T-TRAK 記事: [規格とは何か?路面モジュールとT-TRAKのパラレルストーリー]  [路面モジュール規格とT-TRAKモジュール規格は同じもの?]  [T-TRAK規格へのよくある質問] 
  [A4パネルを利用したT-TRAKモジュール作成方法]     
T-TRAK 日本語訳: [T-TRAKの概要]  [T-TRAKの歴史]  [T-TRAK標準規格]  [T-TRAKモジュールの基本]  [T-TRAKレイアウト]   
T-TRAK 原文: [www.T-TRAK.org. Home]  [T-TRAK History]  [T-TRAK Standards]  [T-TRAK Modules]  [T-TRAK Layouts]  [T-TRAK Links] 
路面モジュール: [T-Trak Network トップページ]  [路面モジュールの規格と特徴]  [路面モジュール規格 Ver.2.0]   
リンク: [T-Trak Network facebook]  [T-Trak Tokyo Project facebook]  [KATO T-TRAK CONTEST] 
  [鉄道模型モジュールLAYOUT AWARD]  [Group9 KANSAI]   


路面モジュール規格 Ver.2.0

 ※T-TRAK オルタネート (複線間隔33mm) の規格ではありません。
2016.06.30 文:T-Trak Network 路面モジュール連絡会 小熊 寛

2000年に路面モジュール規格が生まれてから時がたちました。 路面モジュール規格は、2000年当時に市販されていた、10種類程度の路面電車・小型車両を使って限界設計的に決めた経緯があります。 規格制定後に、多くの路面電車・小型車両が発売され、また、KATOからは複線間隔25mmの ユニトラム が発売されました。 路面モジュール規格は、これらの市販品との整合性がとりにくくなっている部分があります。 また、路面モジュールを製作し、使って行く中で新たに出てきた要望もあります。 これらを踏まえ、2014年3月末にT-Trak Networkでは、路面モジュール規格をバージョンアップを検討し、 その後は試験運用してきました。 下記、路面モジュール規格 のバージョンアップ規格を提唱いたします。

2000年に誕生した路面モジュール規格を「 路面モジュール規格 Ver.1.0 」と定義します。 これからお伝えする、バージョンアップ規格を「路面モジュール規格 Ver.2.0」と定義します。 「路面モジュール規格 Ver.2.0」は、「路面モジュール規格 Ver.1.0」のサブセット(差分規格)であり、 「路面モジュール規格 Ver.2.0」に記載されていない事項は、「路面モジュール規格 Ver.1.0」のままです。

主な変更点
 1. 曲線モジュールの最小半径拡大。Ver1.0:R120 -> Ver2.0:R140
 2. 建築限界変更。ユニトラムとの互換性考慮。
 3. 単線規格を標準規格へ格上げ
 4. 幕板の廃止(高さ60mmを廃止)

以下詳細です。

1. 曲線モジュールの最小半径拡大。Ver1.0:R120 -> Ver2.0:R140

モデモの連接車等、2000年以降に発売された路面電車・小型車両では、R120の通過がかなり苦しい製品があります。 これらの製品も円滑に走行できるように最小半径をR120からR140に拡大します。 R140とする理由は、TOMIXのミニカーブレールの使用を考慮した結果です。

R120曲線モジュールはフレキシブルレールを使用した最初期作品に限られます。 2003年ごろからはR140以上を推奨しており、R120曲線モジュールがごく少数で影響が少ないことから、最小半径を拡大します。 R120曲線モジュールの使用は拒みませんが、他の方に理解できるように、モジュールの側面にR120である印をつけて下さい。 表記形式は自由です。 これらの措置は、要するに「既に存在するR120曲線モジュールは制限付きで運用します。新規作成はご遠慮ください。」ということです。

なお、KATO製品をそのまま使った場合、ユニトラックはR216、ユニトラムはR180ですので、Ver2.0:R140の範囲内です。 また、バンダイ Bトレインショーティー 専用レール(R100 ※2016年現在製造中止)やTOMIX スーパーミニカーブレール(R103)は、 「路面モジュール規格 Ver.1.0」でも使用できません。

2. 建築限界変更。ユニトラムとの互換性考慮。

築限界変更します。ユニトラム(センターポール)との互換性考慮し、幅25mm(単線分)・高さ44mmの基本寸法は変えませんが、 ユニジョイナーの建築限界の両端を切り落としたような建築限界に変更します。

路面モジュール規格 Ver.2.0 建築限界
クリックすると拡大します

路面モジュール規格 Ver.1.0 建築限界では、側面の建築限界が垂直でしたが、 路面モジュール規格 Ver.2.0 建築限界では、下部と上部がユニジョイナーの建築限界に準じた形です。 ただし、複線の場合、線路と線路の間の上部建築限界はVer.1.0と同じであることに注意して下さい。

センターポールの使用は、工作精度の問題から、KATOユニトラムを使用した場合に限ります。 走行に支障がある場合、その場で取り外せるように接着しないでください。 取り外し式なので、センターポール分は建築限界に考慮せず、台座分を考慮します。 よって、下部をユニジョイナーの建築限界に準じた形とします。

TOMIX製品等、市販品でも使用できないものがあるので、上部建築限界を44mmから引き下げることも検討しましたが、 44mm程度無いとパンタグラフがぶつかる製品があり、高さは同じです。 ただし、上部もユニジョイナーの建築限界に準じた形に変更し、Ver.1.0よりは風景の作りこみに自由度を持たせるようにします。

3. 単線規格を標準規格へ格上げ

長らく、T-Trak Network のローカル規格として扱ってきた、単線規格を標準規格へ格上げします。 単線規格の詳細は、 ローカル規格のページ を参照してください。外線残しであることと、Ver.2.0に準拠し、最小半径がR140以上であることに注意してください。

4. 幕板の廃止(高さ60mmを廃止)

路面モジュール規格 Ver.2.0 幕板

幕板(高さ60mm)を廃止します。脚の高さは100mm±5mm以上の調節ができること ですので、変更ありません。 Ver.1.0では、モジュールが不足する場合KATOの高架線で代用できるように、幕板を高さ60mmで作成し、 KATOの高架線と接続する場合は脚を外して使用するということを想定していました。 実際問題として、高さ60mmで路面モジュールを運用した実績はなく、100mmのみで十分であると判断します。 また、高さ方向の収納スペースが圧迫されること等から、幕板を付けないモジュールも増えており、 実情に規格を合わせました。もちろん、Ver.1.0同様の幕板の設置は拒みません。 規格上必須だったものを実情に合わせて任意とします。

5. その他

以下も検討しましたが、Ver.2.0には含めません。
・単線規格以外のローカル規格はそのままにします(引き続き検討事項)。
・特殊モジュールの扱いは従来同様です。
・ストラクチャー用のき電線(引き通し線)の設置については、ローカル規格として検討します(直流12Vの引き通し、ACアダプタと同様の電力用コネクタで接続する、が要点)。

補足

路面モジュール規格を Ver.2.0がT-TRAK standard (track spacing 25mm)と同じであることに変わりません。 後発のttrak.orgの規格の方が規定が少ないからです。 バージョンアップにより、ttrak.orgの規格から外れ、ますます話がややこしくなる懸念があったのですが、T-TRAK規格を全訳してそうではないことが判明しています。


(c) T-Trak Network 2016. All rights reserved.
inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system inserted by FC2 system